この記事はこんな方にオススメです。
- PS4の寿命をもっと伸ばしたい
- 熱対策として冷却ファンを紹介されたけど、何がいいかわからない
- そもそも熱対策いるの?と思ってる方
PS4は高額なので保証に入ると思いますが、心のどこかで「電化製品って、保証切れてから寿命くるんだよなぁ」と思ってませんか?
実はこれって当たり前で、設計者は寿命を計算して設計してるんです。
なので保証期限内に寿命がくることは、まずありません。
例えあったとしても、返品率が多いと即対策されます。
ただ、保証期限とは関係なしに、そもそもの製品寿命は使われる環境によって、数年レベルで変わります。
つまり、正しい知識と対策をすることで、自分のPS4は自分で守れる(=寿命が伸びる)んです!
というわけで、実際に製品開発を10年以上やっているエンジニアの私が、PS4に特化した寿命を伸ばすポイントをご説明します。
✔ この記事を読むと解決できること
- そもそもPS4の寿命が何で決まるかがわかる
- 熱対策に重要なポイント3つが理解でき、実践できる
長いので、お急ぎの方は「2.PS4の熱対策で重要なポイント3つ」から読んでもO.K.です。
PS4の寿命は何で決まるの?壊れ方を理解しよう
具体的な話の前にちょっと前置きです
まず、PS4に限らず、電気製品の壊れ方は、だいたいメカ系か電気系かの2つにわかれます。
突然難しい話に聞こえるかもしれませんが、たいしたことないですよ。
✔ メカ要因の主な壊れ方
- ディスクが入らない、もしくは取り出せない
- ボタンが押したっきり戻らない
- ぶつけてへこんで壊れた
✔ 電気要因の主な壊れ方
- 電源押しても起動しない、起動してもすぐ落ちる
- ゲームしてる最中に落ちる。主に暑いと落ちる
- 画面映らない、音が出ないなどなど
多くの故障がこの2つに大別できるかと思いますが、PS4に限っていえば、昔と違いメカ要因で壊れることは少ないと思います。
ゲームもダウンロード版が多くなり、ディスクの入れ替え頻度少ないので。
というわけで、基本的には電気要因の壊れ方に気をつければ、PS4の寿命が伸びるわけです。
PS4の電気要因の寿命は何で決まるか
PS4というか、電化製品の寿命は、基本的に電解コンデンサ(Electrolytic capacitor)という部品の使い方で決まります。
使い方って何かというと、コンデンサに流れる温度と電流で決まります。例えば、有名部品メーカーであるルビコン(株)さんの「アルミニウム電解コンデンサ テクニカルノート」に式や詳しい情報がありますが、、、一般の方が見ても頭痛がするので見なくてO.K.です。
大事なポイントは、「使用温度が10ºC上がる毎に、その寿命が1/2になるということです(10ºC 2倍則といいます)
ちなみに何に対して10℃かというと、一般的な温度(20℃か25℃の部品が多い)に対してです。つまり、20〜25℃以下にできれば、部品寿命を限界まで使える、ということです。また、電解コンデンサ自体の寿命は、最長で10年〜15年としてるメーカーが多いです。
このことから、「電化製品の寿命はだいたい10年」と言われることがありますし、PS4も何となく10年持つと言われる人が多いです。
しかし、繰り返しになりますが、あくまで最長なので温度環境でどんどん縮みます。
PS4の寿命は熱対策しないと、限界まで引き出すことは不可能です
先ほどの10℃と聞いて、どう思いましたか?
10℃も上がらないでしょ?と思った方は残念ながら間違ってます。
まず、夏になっただけで、部屋の温度は30℃近いんじゃないでしょうか。エアコンの温度設定も28℃が一般的なので、この時点で少なくとも+3℃です。
また、起動して数分はいいかもしれませんが、3〜5時間するとどうでしょう。気になる方はゲームして3〜5時間後、PS4を手で触ってみてください。
10℃なんて簡単に変わってると思いますよ。
つまり、PS4の寿命を限界まで引き出すためには
- 適正温度(20〜25℃)以下にする必要がある
- 熱対策しないと、適正温度以下にはまずならない
ここ凄い重要です。覚えておいてください!
PS4の熱対策で重要なポイント3つ
ここからは、PS4の熱のこもり方を知っていただき、具体的な対応方法をお教えします。
✔ 重要なポイント3つ
- PS4の熱のこもり方を理解しよう
- PS4表面から熱を下げる方法|ヒートシンクでO.K.
- PS4周辺の温度を下げる方法|サーキュレーターが最強です
これを読んでいただければ、こんなふわふわした買い物もなくなります
- よくわからないけど冷却ファンの数が多ければ効きそう
- とりあえず値段の高いモノ=効きそう
- ダメだったら他の買えばいいか・・・
正しい知識があれば、無駄な買い物もなくなりますよね!
重要ポイント①:PS4の熱のこもり方を理解しよう
PS4は側面から熱を吸い込み、背面から熱を放出します。
これが全てで、このためにはポイントが2つあります。
✔PS4自身の排熱を活かすポイント
- 側面には冷たい空気(できれば20〜25℃以下)があること
- 背面と壁の距離を離し、排熱した熱をまた吸わないこと
よくあるダメな例は、テレビボードの中にすっぽりPS4を入れてしまうケースです。しかも背面を壁際ぴったりにつけると、次のような最悪のループができてしまいます。
ダメなパターン
- 背面から熱を放出
- 放出された熱が壁際にたまり、再び側面に吸い込まれる
- 側面から熱を取り込み、PS4内の温度がどんどん上がる
とはいえ、しっかり対策すればテレビボードを使っても問題ありません。
次からはどうやって熱を下げるか、具体的な方法をご説明します。
重要ポイント②:PS4表面から熱を下げる方法|ヒートシンクでO.K.
PS4の表面から直接熱を下げるにはヒートシンク(heat sink)タイプがオススメです。
ヒートシンクというのは、アルミや銅など熱が伝わりやすい部品で直接熱を吸い取るアイテムです。製品内部の高熱部にもよく使われる、定番中の定番アイテムであり、PS4用だと「アルミのすのこ」みたいなものが売ってます。
逆に、オススメしないのは冷却ファンタイプです。
理由は、ファンタイプはPS4の下に冷たい空気がないとそもそも成立しませんし、実際のモノを試してみないと効果がわからないからです。
せっかく買ったのに思ったよりファンの風が弱いとか、使い物にならないとイヤですよね。
一方、ヒートシンクタイプはアルミや銅などの材質で放熱が決まるので、粗悪品をつかむことがまずありません。
というわけで、オススメを3つご紹介します。
どれも夏が近くなると在庫切れになりやすいので、迷ってる方はお早めに。
私が実際に使用してるものです。サイズ感もバッチリ。
こちらもオススメ。ちょっと高いですが、ノートPCや他のアイテムにも使えるので、汎用性も◎。ずっと使えるのもいいですね。
テレビボードにPS4を入れてる方は無理ですが、スペースがありビジュアルを気にしないのであればキャンプセット用品は安くてオススメです。
重要ポイント③:PS4周辺の温度を下げる方法|サーキュレーターが最強です
一般的な電化製品は、「オーディオやビデオ用のJIS C6065」という規格では、通常4時間で温度が最大になるとされてます。
その際、いくらヒートシンクを使っていても、放熱した熱がPS4周辺にあっては効果は今ひとつです。
なので、サーキュレーターを使って、ヒートシンク周辺の熱を吹き飛ばします!
これが非常に重要で、PS4を長時間使用される方は、ヒートシンクがなくてもサーキュレーターだけはあった方がいいです。
オススメのサーキュレーターはこちら。
色は黒と白の2パターン。実際に使ってますが、静音モードだととにかく音が静かで、音が気になることはないです。首振り機能とか余計な機能がないので、値段も安くてgood。
まとめ|PS4の熱対策が必要な理由と寿命を伸ばす方法【重要ポイント3つ】
この記事では、PS4の熱対策が必要な理由と、寿命を伸ばす重要ポイント3つをご説明しました。
✔ 3つの重要ポイント
- PS4の熱のこもり方を理解する
- PS4表面から効率的に熱を下げる方法|ヒートシンクでO.K.
- PS4周辺の温度を下げる方法|サーキュレーターが最強です
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
読んだだけではダメですよ、ぜひ実践してみてください!